うねり ~踊らない二人~

 

黒田光輝 檜山光成主演

うねり ~踊らない二人~

東京千秋楽が無事幕を下ろしました。

 

本当は終わってからにしようと思っていたけど、福住先生!今テンションが最高潮に達したので言わせて下さい!

 

舞台期間で感じたことやXに書けないことをありのまま、と思ったけどまあこういうの書き始めてすぐ飽きちゃうから明日には冷めるやつでしょ、これ(言いたかっただけ)。

 

 

 

舞台は北海道の夕北高校。

中学3年の大会でダンスをやめた風間踊平(黒田)と壇雷舞(檜山)の2人が紆余曲折ありつつも高校3年でソーランフェスティバルに出場し約束を果たす、といういたってシンプル(しっ)なお話。

 

廃校の危機に晒されるくらい田舎の学校なので、ダンス部員や2人の両親はわりと相応のスタイリング。そんな中圧倒的都内公立高校顔と圧倒的都内私立高校顔の2人が顔面とダンスで初っ端からぶん殴ってきます。

3分に1回はここ北海道だよね?になります。

 

ただ、Xで日々騒いでるから説得力ないけど、実は幕上がる前は全然こんな感じじゃなくて。

うねり鬱という言葉はご存知でしょうか。

知らなくて当然、同担のお友達と勝手に生みだした言葉なので。

 

それを話す上で無視できないのが初主演舞台

「Punk Fantasy 『Boss Cat』~シャルル・ペロー長靴をはいた猫」より~」。

多くを語ることはしない(できない)けど、あの期間が本当に幸せだったから、勝手に内容もモチベも、終わった後の気持ちも、全部超えないとって思ってしまっていたのが、たぶん、諸悪の根源。

ボスキャの記憶が上書きされるわけでも、比べるものでもないのに、2023年があの時とは違うって実感した1年だったからこそ、一種のジレンマみたいな。

客観的に見ても2023年の飛躍とファンの増加がすごかったジュニアの1人に檜山光成は間違いなく入ると思っているし、だからこそ、うねりのことを考えるたびに戻りたくなってしまったわけです、2022年6月に。

3月31日のメール、ISLANDでの報告、妹に読まれた台本、こせじろうステージ誌・・・何もかも初めてでわくわくしてた日々は今でも鮮明で、それが大切すぎる思い出だからこそ執着になりつつあって、その矛先として十分すぎるタイミングでの、人気メンバー2人の舞台だったんだと思う。色んな前評判もあったし。ごめんな。

ボスキャボスキャ言ってる檜山担、相当数いると思うんだけど、その件に関しては1年越しのおやすみなさいまし事件や、忍チャレノーブレススピーキングチャレンジ事件というものがありまして、あれは檜山にも責任があります。

極めつけは前日のすずかつさんのブログ。

(うねり、ぅちのこと嫌いじゃん!)って京都の準備しながら泣いたゎょ。

そんなこんなで開場直前まで情緒不安定なまま同担のお友達とごはん食べてたんだけど

 

~終演後~

 

「楽しかった~~!!」

 

どんなお笑い?

 

 踊る!!!

 

ドラム!?!?

 

ストーリーはさておき、ダンスとドラム以外にも制服、ス久バ、ジャージ、Air Pods、好きな車、少年ジャンプ台詞に別冊マーガレット台詞、白ソと足袋、フル尺ソーラン。

こんなにも一気に公式から供給された舞台が今まであっただろうか。

心の中で(なあwwwオタクの夢かよww)って思いながら観てた。

し、まさに檜山の言う通り、『壇雷舞でコーティングされた檜山光成』だった。

ステージ誌読んで当て書きってことは知っていたけどまさかここまで?ってくらい踊平は黒田だし雷舞は檜山。

 

大好物低音早口ボイスシリーズも追加されました。


「まあ、あれは捕まるでしょ」

「どんな警備会社だよ」

「おじさん情報量多すぎない」

「あの、指名してないんで」

 

わたし、檜山の声が本当に好きで。初期のYouTubeとか、周りよりオクターブ低いその声で画面にいなくても(めっちゃ笑ってる人いるけどww)とか(マジレス誰か拾ってあげて...)ってすぐ気づけたんだよね。端正な顔立ちとふにゃふにゃの笑顔から発せられるのがあの低くて落ち着いた声。神様わかりすぎてる。

ただ、本人はそこまでじゃないのかなっていうのも感じてはいて(それもあって当時あのキャッチフレーズだったのかなって)、声が舞台向きじゃないとか他担に言われるの、しぬほど悔しかったなあ。

鉄壁の自担フィルターを持つ自分でも演技自体の伸びしろはまだまだくさんあるよ〜!と思っているけど、うねりでは演技を通して色んな声が聞けました。

シュールなツッコミは檜山の低い声質が生きるし、踊る直前に迷いが生じてしまう踊平に対しての「…なに」とか、淡泊な印象になりがちな低音×小声の一言でも、彼の気持ちを受け止めようとする冷静さと優しさを持ち合わせてるなと思った。逆に、感情を爆発させる保健室。 「言われたよ!!踊り続けたら・・・歩けなくなるかもしれないって・・・」ここも、ただ声を張り上げるだけじゃなくて、だんだんか細くなっていく声と間の取り方で、本当は踊りたい雷舞の葛藤を檜山らしく演じてる(矛盾だけど伝われ)と思った。

思えば某さばの「お前らみたいにキラキラした未来が待ってるわけじゃねぇ⤴︎んだよ!」初々しくてかわいかったよね(やめな)。

他にも「あの!俺らもうダンスに興味がないんで」は「興味→がないんで」じゃなくて「興味⤵︎がないんで」(きょ、にアクセント)ってしてたり、1台詞でもメリハリ付けてる〜!ってなる瞬間、たくさんあった。

回ごとに言い方変えてみたり、アドリブは返した時の相手の反応も楽しみながら、自ら吹っ掛けにいったりもしていて。

全体的にボスキャの時とは違った余裕が感じられて、なんとも言えない誇らしい気持ちと安心感があったなあ。

アドリブに関しては黒田に初主演とは思えないくらいの度胸があるから(すごかった)、挑戦しやすいのかな。共演者さんもあったかいしね。

たじたじ檜山ねこは国が総力を挙げて保護すべきだったけど、うねりでは毎回ふとした瞬間に成長を感じられて、とてもうれしい。

 

 

次、物語の主軸のダンス。

OP、ダンスバトル、ショッピングモールの屋上、ソーランフェスティバル練習、ソーランフェスティバル当日、と、5曲あるんだけど、体感30秒くらいでダンスシーン少なくね?とすら思ってたから、今数えてそんなにあったのかになってる。

初日OPの感動が忘れられない。中学優勝組のプレッシャーが、って言ってたけど、想像を超える気迫だった。ポスター的にジャズ???とか思ってたけどゴリゴリのストリート。マカコとかスコーピオンいつのまに。近くでみると迫力すごい。

改めて並んで踊ってるの見ると2人とも身体の使い方も音の取り方も全然違うよね。忍者の中いると揃えるところは揃えにいくけど、今回はお互いの得意な身体の使い方と音の取り方で自分を爆発させてるのが新鮮でよかった。うねりの檜山、エネルギー大放出の派手に暴れるダンスじゃなくて、一つ一つに緩急つけてて(もともとアイソレとかウェーブがとても上手な子だけど)ダンスがキーの舞台だし、ロックならロック、を意識したのかなあとか思ったり。

わたし、バカの一つ覚えみたいに檜山は表情管理の子だから!と言い続けているんだけど、ダンスバトルで岬と交代で上手に捌けるとき、口元を手で拭ってフッて笑うんだよね、あそこ、普通にキマれた。

振り自体にこう、すごいエッジきかせてるわけじゃないのに、踊ってる檜山、なんでこんなに引き込まれるんだろう(それは顔が好きだからじゃないですか?)。帝劇JMGOみたいな暴れるダンスは「かませ〜〜!!」じゃん、でもなんだろ、批評家っぽくなりたくないんだけど、本当に今回どの振りも流れてないし、改めて檜山は静と動に強い!と、思ったの。それって体幹と筋力あってのことだからね・・・ジム()着実に実を結んでいるよ・・・はあ・・・一生ダンスの話出来るな・・・ここまで読んでる人は結構暇だと思うので・・・飲み行きませんか・・・。

 

 

内容は1番好きなシーンのみ。ショッピングモールの屋上。

たぶん、一応、1番、~踊らない二人~、なシーン。

1年生の岬の言葉でダンスバトルを受けて立った踊平と雷舞。

その日の夜、2人の秘密の練習場に一足先に着いた雷舞から始まります。

(台詞は個人備忘のため、ニュアンスです。)

 

雷「来ると思ったわ」

踊「たまたま通っただけだよ」

雷「ならいいけど」

踊「よく踊ったよな〜ここ」

雷「ああ、ショッピングモールの秘密の練習場」

 

~中学懐古タイム&警備員に見つかって一悶着~

 

雷「でも色んな人に応援されてたんだな」

踊「幸せにできてたのかな、色んな人を」

雷「くっさ!踊平らしくないな」

踊「うるせえな!」

雷「てかたまたま通りかかったってさすがに無理あんだろ!」

踊「まあ、そうだよな」

雷「俺さ、色々ごちゃごちゃ理由つけてたけど、やっぱ踊りたいんだと思う!身体が疼くんだよ、やっぱり音楽が流れると」

踊「その気持ち、わかる」

雷「いやだからさ!俺踊平いなくてもソーラン参加しようと思って!あでも身体作んないと壊すな〜って、それでここに来たんだけど・・・でも、踊平もってことか」

踊「俺は、、、なんかもう、わかんねえ」

雷「わかんない?」

 

~中学回顧タイム~

 

踊「もう一生あれ以上のことないんだろうな」

雷「そんなことない」

踊「え?」

雷「1番は、これからも作れる!」

踊「お前、だっさ!」

雷「嘘でしょ!?」

(アドリブ小競り合い)

踊「てかさっきのダンス、全然1番じゃなかった」

雷「お互い様だろ!流石の天才踊平でもブランクあんだな〜って思ったわ」

踊「マジで?俺そんなだった?」

雷「うん、なんか・・・鈍かった!」

踊「しょうがないだろ即興なんだから」

雷「じゃあ即興じゃないの、やる?」

踊「...しょーがねーな、一発踊っとくか」

雷「俺ねさっきまで踊ってだいぶ感覚取り戻した」

踊「ずるい」

雷「大会以来だね」

踊「いや〜踊れっかな」

雷「じゃあ、いくよ」

踊「....ちょっと待って!」

雷「...なに」

踊「いや」

雷「どうした」

踊「いや...本当に踊っていいのかな?」

雷「どういうこと?」

 

~踊平スーパーメソメソタイム~

 

雷「俺たちすでにカッコ悪いよ、どうせカッコ悪いならやりたいことやりたい、俺は」

踊「...かけて...曲」

雷「じゃあ、いくよ!」

 

〜♪〜

 

うねり〜これでもかってくらい踊らなかった二人〜。

2人の心情の変化と戸惑い、そこから解き放たれていく過程を会話を通して丁寧に描くからこそここのダンスシーンが生きるのは承知なんだけど、なんせ、本当に踊らない(笑)

 

岬の言い出したダンスバトル、先に熱くなったのは踊平だけど、屋上シーンでは雷舞が既に吹っ切れてて、踊平がずっと躊躇ってる。

 

ダンスバトル直後、雷舞が自分がダンスをやめた理由やその時思っていたことを話して、踊平をソーランフェスティバルに誘うシーンがあって。

基本的に雷舞ってダンス部入る入らないも、取材中も、ダンスバトル受けて立つ立たないも『俺ら』が主語だし、亜樹に「雷舞はダンス好きだよね?」って聞かれても「俺は・・・わっかんねえよ、そんなの」な、超絶踊平っ子なので、自分のこと話すのはこのシーンが初。

 

「でも生まれ持った才能ってあるじゃん?俺それないからさー、正直あのタイミングでやめれてホッとしたんだよね」

「あほら俺...踊平と違って才能ないからさ!」

「踊平とじゃなきゃ踊らない、なんてカッコつけてたけど、今思うと………怖かったんだと思う、才能ないのに続けるのが」

「いやそういうの、自分が一番わかるからさ」

「今だから言えるけど、踊平が踊らないのは、もったいない、って思った」

「そんなに才能あるのに」

 

ダンスの才能に恵まれた踊平へのコンプレックスみたいな何かを心の底で殺してきた雷舞が、どの台詞もポンポンいつも通りのテンションで言おうとしてるのが、えぐさあってよかった。

踊平が天才型、雷舞が努力型という設定を彷彿とするシーンは保健室で踊平が言った「雷舞はもともと不器用だから、めちゃくちゃ努力して、」と、雷舞の「流石の天才踊平」って言葉くらいだけど、その理解でいいんだよな?

 

ここ、ちょっと色んなこと思い出して、当て書きこえ〜〜、ってならなかった?伝わる人には伝わるよね?うねりの台本をもらったときの檜山、どんなことを感じたのかなあ。

 

そんな雷舞が感情的に踊平を誘うシーン。

 

「なあ踊平..................やっぱりソーランフェスティバル一緒にやらない?」

「それじゃ意味ないよ!」

「約束を果たしに行かないと!!」

 

踊平の反応は雷舞の望んだものではなかったけど、自分の気持ちを全部吐露したことで、雷舞は踊平より一足先に吹っ切れてたんだろうなあって。

(実際、亜樹と岬の帰り道のシーンで亜樹が「わたしには踊りたくて仕方がない、って顔に見えたけどな〜」のタイミングで板付きする雷舞、満足そうな、照れ臭そうな柔らかい表情してるんだよ。全人類見て。)

 

一方の踊平は雷舞のそれが「嘘うそうそ、言ってみただけ〜」なんかじゃなくて、雷舞が真剣に踊りたいって思っているのもどこかで感じていて、でも自分が踊らない大きな理由の一つに雷舞があるから、苦しいね。

 

屋上、理解の難しいシーンではないけど、わたしはいつも自担よ主人公であれ!と思って応援しているし、檜山から発せられる少年漫画っぽい台詞「1番はこれからも作れる」や「どうせカッコ悪いならやりたいことやりたい、俺は」をここで堪能しているのです。

ここまで読んでる人は相当暇だと思うので・・・飲み行きませんか・・・。

ジャージ雷舞、顔よすぎな。

 

 

このシーンの話終わり。

 

ドラム。

ドラムはね・・・あ、ドラムって言ったけどタライとビール瓶を菜箸で叩く、タライドラムね(檜山構文)。

檜山担が一番望んでいる表情を見せてくれます。菜箸をスティック持ちして手を挙げた瞬間、水を得た魚のように生き生きします。あれは正真正銘の檜山光成。

本物のドラムじゃないしガンガン叩けないから左右に揺れて肩や足、全身でリズムを取るんだけど、ずーーーーっと背景に音符が見えるの(号泣)

瓶を倒さないように叩いてる時はいたずらっぽく笑って、新しい遊びを発見した子供の顔してる。全人類見て。

なのに油断してるとニコニコで舌をペロをします。間奏で腕捲りもします。

東京楽なんてもう完全にドラマー檜山光成でした。

 

 

最後。ソーランフェスティバル。

 

大きな声では言えないけど、えろいです。

どっこいしょーの横顔、妖艶さすらあって初めて見た顔すぎた。怖い。これが20歳?怖すぎる。そもそも振りはあのソーラン節なのに、あそこまで凛々しく華麗に舞えるの、本当にジャ◯ーズってすごいよな。

雷舞ソロの力強さと地面を蹴る音、一生五感に刻んでおきたい。

のぼる朝日にかもめも騒ぐ♩のところ、ぴかぴかが顔見合わせてニッコニコでアイコンタクトとってる、夕北の宝。

ここのダンス部たちが鳴子鳴らしてるところの構成も好き。

旗持ってセンターまで来るところの足捌きも重心の持っていき方もこう、軽すぎず重すぎずで、もっと尺くれ。圭ちゃんから受け取ってあっくんに渡すの、檜山得だね。

実際は上記を考えてる余裕は一切なく、最後のハッ!流し目で無事にとどめです。最高だった。好きな数字は150。当たり前。

 

 

 

 

とりあえずマストだったことは書ききった。

 

エスカレートするアドリブ、台詞の言い回しや感情のこもり方の違い、ちょっとしたハプニング、ぴかぴか節炸裂のカテコ(99%が忍者担空間だからこそ許されてた)舞台期間の楽しさってこれだよな~~~。

いつか生でみたいと思っていたライダー俳優ビジュも見れて・・・俺は・・・。

 

そういえばこの舞台、うねりっていうワード劇中一切出てこなくてウケたけど、あれは思春期特有の感情の起伏的なあれとソーランの波とかけてたのかな。

 

これもマジレスだけど校長が突然三味線弾き出してソーランの起源語り始めた時のダンス部の受け入れ能力、高すぎる。

 

うねり鬱とかほざいてたくせに、結局こんなに愉快に健康なメンタルで雷舞狂いの日々を過ごせているのは、黒田と檜山がアップデートしたダンスと演技を見せてくれているのと、彼らと一緒に舞台を作っている役者さんのお陰なわけで。あといつも一緒にうねり狂いトークしてくれる同担のお友達、大感謝!

当たり前のように「いつうねる予定?」「この日私うねってる!」とか、「毎日うねりてえ~~」とか会話してるぴかぴかのオタクたち、めちゃくちゃ愛おしかったよな、自分たち含め。

 

俺バンより多い都市数と公演数に最初はびっくりしたけど、京都と東京入って、2人なら埋められる、埋めてこいってもらった仕事なんだな〜って。幕が上がっていっぱいになった客席を見るの、どんな気持ちかな。その景色、34回も見られるんだもんね、これから大きくなる2人にとって自信になる大切な経験になったらいいな(お決まりクソバカデカ)。

 

勝手に締めようとしてるけど、まだあと2都市。今日はボスキャの情報解禁からちょうど2年。そんな日なのでこうもなります。

あの時の自分に教えてあげたいよなあ。2年後の今日は2度目の主演舞台の日。

 

次は愛知そして仙台。うねりカンパニー誰一人欠けることなく無事大千秋楽を迎えられますように。

 

 

 

(どっこいしょ〜)